JR松山駅と周辺の再開発事業で、障害の有無に関係なく利用しやすい施設整備を求め、障害者団体などでつくる「夢の松山駅を実現させよう」実行委員会(井谷重人委員長)が12日、施設のバリアフリー化などを求める要望書を愛媛県と松山市に提出した。
 実行委は愛媛障害フォーラム、松山市聴覚障害者協会など4団体で構成。要望書では、計画に障害者や高齢者、乳幼児の親などの声を反映させることのほか、駅構内などへの大型エレベーター設置やバリアフリー化▽電光掲示情報の充実▽利用しやすい多目的トイレの複数設置―などを求めている。昨年7月からのアンケートやタウンミーティングでの意見を集約した。
 市の会議室で井谷委員長が要望書と施設に関するより具体的な提言書を提出。意見交換で実行委側は、障害者や高齢者、重い荷物を持った人、自転車利用者、外国人など多様な立場の人に配慮した施設整備を訴えた。市松山駅周辺整備課の尾崎喜彦課長は「いろいろな意見を検討し市民と協力して進めたい」と話した。